中国語の発音と声調の上達について
発音ばかりに気を取られないこと
中国語は「発音が命だ」と言われています。
しかし、発音ばかりに気を取られないようにしてください。
そこに注意を向けることも大切ですが、できるだけテキストの単語や本文の音声をたくさん聞いてマネすることです。
「それでもやっぱり全部正しく発音できない」というのは当然のことです。
だいたい基礎中国語の段階では勉強している時間もまだ少ないので、単語の読み方を思い出すだけで精一杯。
当然、声調への注意力は限られていますから、正しく発音するのは非常に難しいことです。
それに、声調に対する記憶力も弱いものです。その一番の理由は読んでいる回数が少ないこと、そして訂正されている回数も少ないことが考えられます。このような理由で定着するのが難しいと言えるでしょう。
声調の上達度について
声調の上達度について少し説明します。
だいたいの学習者の皆さんは3級を勉強するときになってやっと本文の6割くらいを正しく読めるようになるのではないでしょうか。
たとえ間違ったとしても、先生に指摘された発音も、よりきれいに直せるようになります。
こうしてみると、3級を勉強している段階ではきれいに読める力と余裕ができています。
もちろん、それでも正しく読めない場合もあります。単語の量が増えているからです。
すべて正しい読み方で覚えるのは難しいことですが、ここでもし単語を覚えるときに意味だけではなく声調のことをより気をかけて覚えるなら将来正しく声調で話せる確率がより高くなります。
この勉強法を続ければ、4級を勉強するときには8割以上の言葉を正しく読めるようになるでしょう。間違った声調を先生に指摘されても、先生の訂正した音を聞くだけで何声だとすぐに聞き分けることができます。5級になるともっと上手になります。
ただ実際にはどんなに声調を頑張って正しく発音しようとしてもネイティブレベルにはなりにくいのも事実です。
これはすべての外国語の学習者にとっての悩みだと言えるでしょう。
もちろんネイティブと同じくらい上手な人もいると思いますがそれは本当に少ないのではないでしょうか。
「あきらめるしかない」というのはネガティブに聞こえるかもしれません。しかし、自分の発音が多少正確じゃなくても前後の文脈から自分の伝えたいことは相手にきちんと伝わるものです。
まとめ
中国語は発音がとても大事だといわれていますが、そればかりに気を取られないでください。
普段から声調に気をかけて単語を覚えて繰り返し繰り返し練習していきましょう。自然と発音は身についていくでしょう。